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救命救急センター

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概要・特色

救命救急センターは、重篤な救急患者への救命医療を確保することを目的に設置された、地域の救旧医療体制の「最後の砦」としての機能を持つ救急医療機関です。広島県には平成29年4月現在、広島大学病院に高度救命救急センターが設置されており、その他救命救急センターが4病院、地域救命救急センターが2病院あり、当院は広島市民病院に次いで県内で2番目に設置された救命救急センターです。救命救急センターの大きな役割として、1.重症および複数の診療科領域にわたる、重篤な患者を24時間体制で受け入れる、2.初期救急医療施設及び第二次救急医療施設における患者状態の悪化に対応して救急搬送患者を受け入れる、3.医学生、臨床研修医等に対する救急医療の臨床教育を行う、の3つがあります。平成28年度に厚生労働省に報告した当救命救急センターで受け入れた重篤患者数は、846名でした。この数は、全国の救命救急センターの平均値963名、中央値852名(平成23年度実績、厚生労働省医政局指導課調べ)と比較しほぼ平均的な患者数と思われます。

図1 当院で受け入れた救急車台数

グラフ 当院で受け入れた救急車台数

表1 年間重篤患者数(平成28年4月から平成29年3月)

疾病名 基準 患者数
(人)
退院・転院
(人)
死亡
(人)
病院外心停止 病院前心拍再開例、外来での死亡確認例を含む 96 9 87
重症急性冠症候群 切迫心筋梗塞、急性心筋梗塞又は緊急冠動脈カテーテル施行例 185 171 14
重症大動脈疾患 急性大動脈解離又は大動脈瘤破裂 36 23 13
重症脳血管障害 来院時JCS 100以上、開頭術、血管内手術施行例又はt-PA療法施行例 76 58 18
重症外傷 Max AISが3以上又は緊急手術施行例 102 92 10
重症熱傷 Artzの基準による 3 2 1
重症急性中毒 来院時JCS 100以上又は血液浄化法施行例 14 14 0
重症消化管出血 緊急内視鏡施行例 137 136 1
重症敗血症 感染性SIRSで臓器不全、組織低灌流又は低血圧を呈する例 36 28 8
重症体温異常 熱中症又は偶発性低体温症で臓器不全を呈する例 3 3 0
特殊感染症 ガス壊疽、壊死性筋膜炎、破傷風等 2 2 0
重症呼吸不全 人工呼吸器管理症例(1から11までを除く) 76 67 9
重症急性心不全 人工呼吸器管理症例又はSwan-Ganzカテーテル、PCPS若しくはIABP使用症例(1から11までを除く) 51 50 1
重症出血性ショック 24時間以内に10単位以上の輸血必要例(1から11までを除く。) 4 4 0
重症意識障害 JCS 100以上が24時間以上持続(1から11までを除く。) 21 16 5
重篤な肝不全 血漿交換又は血液浄化療法施行例(1から11までを除く。) 0 0 0
重篤な急性腎不全 血液浄化療法施行例(1から11までを除く。) 4 4 0
その他の重症病態 重症膵炎、内分泌クリーゼ、溶血性尿毒症性症候群などで持続動注療法、血漿交換又は手術療法を実施した症例(1から17までを除く。) 0 0 0
合計 846 679 167

また、当院の救命救急センターは、救急医療のみならず集中治療分野においても診療を行っており、「チーム医療」を基本として、他科の医師や多職種のスタッフの協力を得ながら、救命救急センター病棟内のICUにおいて、重症患者に対する呼吸、循環管理を中心とした集中治療を行っています。
医学生、臨床研修医等に対する救急医療の臨床教育に関しては、当院に所属する年間で15名程度のすべての初期研修医が、救命救急センターにて2か月に渡る研修を受けており、その他、広島大学医学部の学生や呉、江田島消防の救急救命士などの研修・指導を行っています。

災害時医療 日本DMAT

当院は国立病院機構 災害拠点病院、広島県災害拠点病院の指定を受けており大災害時に被災地に急行する日本DMATを2チーム養成しています。
平成23年3月11日の東日本大震災では、3月11日にDMATを出動させました。当院のDMATは、3月13日に福島第1原子力発電所事故の避難所である福島県二本松市の男女共生センターに出動しました。避難所での仕事は、避難者への「危険な放射性物質による汚染がないことの確認による安心安全の確保」を目的に放射線のスクリーニング検査を担当しました。

写真 災害時医療 日本DMAT

また、現地では原子力発電所近郊の避難区域内の医療機関から避難されていた患者さんも多く居られ、気管内挿管による呼吸管理・点滴療法・酸素療法を行いながら二本松市内の医療機関に9名の患者さんを搬送しました。

写真 患者さん搬送の様子

平成26年8月の広島土砂災害では、DMATを1隊派遣し、安佐南消防署において東広島医療センターDMATと共にDMAT本部の運営を行いました。また、平成28年3月広島県の八本松トンネル事故においてもDMATの派遣を行いました。
2016年4月16日の熊本地震においても、4月16日と4月18日にそれぞれDMAT 1隊が熊本県菊池市へ出動し、医療活動を行いました。

写真 熊本地震におけるDMATの様子

写真 熊本地震におけるDMATの様子

救急専従医

氏名 職名・免許取得 専門医、認定医等 得意とする分野
イワサキ ヤスマサ
岩﨑 泰昌
救命救急センター部長
広島大学医学部臨床教授
医学博士
平成3年
日本救急医学会専門医・指導医
日本集中治療医学会専門医
日本熱傷学会専門医
日本中毒学会クリニカル・トキシコロジスト
日本DMAT
救急医学
集中治療医学
法医学
ムラオ マサキ
村尾 正樹
救命救急センター医長
平成19年
日本救急医学会専門医  

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