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消化器内科

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概要・特色

消化器内科とは、消化管、肝胆膵疾患を対象とした診療科です。
当科では、それぞれの良性及び悪性疾患に対して、積極的な治療を行っています。

診療内容・対象疾患

対象疾患

食道、胃、腸のほか肝臓、胆のう、すい臓など普通お腹といわれる臓器の病気を扱います。がんが中心となりますが、良性の病気も同じような症状を示すのでその区別をすることが何よりも重要です。お腹の病気が疑われた時にはきちんと検査をして区別をしなければなりません。消化器内科では正確な診断と最先端の治療を行うことを心掛けています。
消化器疾患の診断と治療にはまず内視鏡(上部、下部消化管内視鏡、腹腔鏡)を利用します。内視鏡で直接病変を観察し、組織の一部を採取して顕微鏡による病理検査(生検)を行って初めて正確な診断ができます。がんであっても小さな病変の場合は内視鏡で観察しながら切除し、薬剤を病変に直接注入して治療を行うことができますが、出血を伴う方法ですので繊細な注意を払いながら行っています。消化器内科でのこのような治療が不可能な場合は外科(消化器外科)に手術をして貰うことになります。
スタッフはそれぞれの専門分野を受け持っています。肝臓は、高野、河野(博)医師が担当し、消化管(食道、胃、小腸、大腸)を桑井、山口(敏)、今川医師が、胆のう・すい臓を山口(厚)医師がそれぞれ担当していますが、複雑な病気の場合には相談しながら診療を進めています。

治療方法のご紹介

ウイルス性肝炎治療

近年、ウイルス性肝炎に対する治療は目覚ましく発展しています。今まではC型肝炎はインターフェロンを用いた治療が中心でしたが、2014年よりインターフェロンを使用しない直接作用型抗ウイルス薬(DAA製剤)が登場しました。これまでの治療とは異なり、内服薬のみで副作用は非常に少なく、治療期間も3か月と短いため、これまでインターフェロンの副作用のため治療をためらっていた方も多く治療をされています。治療成績も95%以上の方にC型肝炎ウイルスが消失しています。当院では地域の開業医の先生方と連携を取り2016年までに当院で300例以上の方がDAA治療を受けられています。
慢性B型肝炎に対しても有効な抗ウイルス薬が開発、使用されています。これらの薬を駆使して肝炎を沈静化していくことで肝硬変への進展を抑えることを目標としています。
また定期的な画像、血液検査を行うことにて肝癌の早期発見が可能となります。当院においてはダイナミックCT、プリモビスト造影MRIを駆使して早期発見、治療を心がけています。

2014年から2016年におけるDAA製剤導入例
ダクラタスビル+アスナプレビル 150例
レジパスビル/ソホスブビル 75例
ソフォスブビル+リバビリン 92例
ヴィキラックス 21例

肝癌に対する内科的治療

肝癌に対しては切除が最も根治度の高い治療と考えられています。しかし、肝癌を患う方はもともとの肝臓の機能が低下しており肝切除に耐えられない場合や、肝癌の進行状況を考慮した治療選択が必要です。
肝癌治療のアルゴリズムをもとに、外科的手術、 経皮的ラジオ波焼却療法(RFA)、 肝動脈塞栓術(ビーズを使用したDEB-TACE、バルーンを用いたB-TACE)、 リザーバー動注療法、 放射線治療(広島県初の定位放射線治療・強度変調放射線治療)、 分子標的治療薬等の治療を外科(消化器外科)、放射線科と密に連携して、状態にあった治療方針を決定しています。

内視鏡診断と治療

昨今どの施設にも内視鏡が導入され幅広い疾患の診断と治療に応用されています。胃癌、大腸癌の早期発見と治療(EMR ESD)、食道静脈瘤治療(EIS EVL)、内視鏡的胃婁造設(PEG)、消化管異物除去、消化管出血止血術、内視鏡的総胆管結石採石、内視鏡的胆道ドレナージなどです。
2016年度の内視鏡検査数は、上部消化管内視鏡検査4024件、下部消化管内視鏡検査2789件、内視鏡的逆行性胆管・膵管造影358件、総計7171件でした。

内視鏡的食道・胃粘膜下層剥離術(ESD) 128症例
内視鏡的大腸ポリープ切除術(EMR) 491症例
内視鏡的大腸粘膜下層剥離術(ESD) 70症例
食道静脈瘤硬化療法・結さつ術(EIS/EVL) 36症例
内視鏡的消化管止血術 131症例
内視鏡的胃瘻造設術 107症例
内視鏡的消化管異物除去術 11症例
超音波内視鏡検査 114症例
超音波内視鏡下穿刺吸引術(膵胆道疾患) 30症例
内視鏡的総胆管結石採石術 70症例
カプセル内視鏡 68症例
ダブルバルーン小腸内視鏡 37症例

早期消化器癌に対する内視鏡治療

癌の治療は早期発見、早期治療が1番です。当院においては人間ドックを施行しておりませんが近隣の開業医の先生に発見していただいた早期癌もしくは当院にて発見された早期癌につき積極的に内視鏡治療を行っています。
近年、早期消化管癌(食道、胃、十二指腸、大腸)の大部分は内視鏡治療で根治可能であり、内視鏡検査・治療の需要は増加しています。早期消化管癌に対してITナイフ、SBナイフなどによる内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。従来の方法であるEMRに比べ正確に病変を切除できることが可能で今後普及していくと思われます。当院では他施設と比べても多数例を経験しており安全で正確な治療を提供できるものと考えております。胃十二指腸と大腸は通常カメラにて観察可能です。胃と大腸の間にある小腸という臓器は本来観察が困難な部位でした。近年、カプセル内視鏡や小腸内視鏡が開発され小腸の観察が可能となってきました。当院においてもカプセル内視鏡検査とバルーン内視鏡検査(シングル、ダブル)を行っています。

消化器癌に対する抗腫瘍療法

当科においては早期癌の治療のみならず切除不能進行消化器癌の治療も行っております。消化器癌に対する根治療法は外科的切除であることはいうまでもありません。しかし発見当初に他臓器に転移している症例や高度の局所進行をきたしている症例に手術を行うことは得策ではありません。このため外科医、放射線科医との詳細な検討にて手術適応を決定しています。胃癌、大腸癌の場合根治手術が不能な場合でも消化管通過障害の解除のため手術を施行することがほとんどです。しかし通過障害がなく手術適応でない場合には当科においても抗癌剤治療を行っています。膵臓癌、胆道癌の場合は切除不能時には当科において抗癌剤治療を行っています。

切除不能膵臓癌に対する治療

切除不能膵臓癌の場合には抗癌剤治療もしくは抗癌剤+放射線療法を行っています。抗癌剤治療に関してはジェムシタビン、S1投与、ジェムシタビン+アブラキサン併用療法、FORFIRINOX療法などを行っています。

切除不能胆道癌に対する治療

胆道癌についてはGEM+CDDP併用療法を中心にGEM、S-1を単剤もしくは併用で使用しています。

胆石症治療(胆嚢結石、総胆管結石)

胆嚢結石症の場合は自覚症状がない場合は放置でよいというのが一般的です。症状のあるかたは治療の適応となります。治療の方法としては内服薬による胆石溶解療法、体外衝撃波結石破砕療法、胆嚢摘出術のいずれかが選択されます。前2者は石灰化の少ない(硬くない)結石で胆嚢機能が十分残っていることが適応でありまた治療に長期間(数ヶ月から数年)を要します。多くは胆嚢摘出術が選択されます。総胆管結石は胆管炎や膵炎のリスクがあり命にかかわるため症状がなくても治療の適応となります。治療法は内視鏡的採石術もしくは外科手術が選択されます。近年は侵襲の低さから内視鏡的採石術が第1選択です。採石術とはまず内視鏡的に十二指腸乳頭切開術(EST)もしくは十二指腸乳頭拡張術(EPBD)のいずれかもしくは併用にて胆道の出口を拡げます。その後総胆管にある結石をつかんで引っ張り出す(採石)というものです。

ダブルバルーン内視鏡を用いた膵胆道治療

近年、小腸内視鏡の進歩により深部の消化管の病変に対する治療が可能となっております。胃切除後や胆管空腸吻合術など、通常の内視鏡では届かなかった場所にある胆管・膵の病変に対して、結石除去やステント留置を行っています。

その他

当科におけるその他の診療内容を列挙します。

海外交流を通した人材育成

2016年に中国・北京の首都医科大付属世紀壇病院から当センターで内視鏡治療を学びたいとう申し入れを受けたことから、交流が始まりました。また当センターから首都医科大付属世紀壇病院へ出向き内視鏡手術のライブ、デモンストレーションや講演会、技術提供を行ってきました。2016年7月12日に首都医科大付属世紀壇病院に内視鏡治療の技術を指導する提携を結びました。国内外問わず内視鏡医の意欲は一層高まっており、ESD発祥の地である日本で学ぶことでより良い医療を提供したいと考えております。アジアの新興発展国であるベトナム、インドネシア、マレーシアなどは「内視鏡発展途上国」でもあり、日本の内視鏡医による技術指導に大きな期待が寄せられている。国際的な医療技術支援をめざして、医師が活躍する場を世界規模に広げ、交流していくことこそがグローバルな視点を持った医療者の育成につながると考えています。

海外交流

スタッフ紹介

氏名 職名・免許取得 専門医、認定医等 得意とする分野
コウノ ヒロシ
高野 弘嗣
内科系診療部長
消化器内科科長
広島大学医学部臨床教授
医学博士
昭和59年
日本内科学会認定内科医
日本肝臓学会専門医・指導医
日本消化器病学会専門医・指導医
広島大学医学部臨床教授
肝臓病、ウイルス性肝炎
コウノ ヒロタカ
河野 博孝
消化器内科医長
肝臓内科医長
平成5年
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
肝臓病
クワイ トシオ
桑井 寿雄
消化器内科医長
内視鏡センター長
臨床研修センター部長補佐
予防医学研究室長
医学博士
平成7年
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科認定医
消化管(食道・胃・小腸・大腸)
ヤマグチ アツシ
山口 厚
消化器内科医長
医学博士
平成8年
日本内科学会認定内科医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医
日本胆道学会認定指導医
日本膵臓学会会員
胆・膵疾患
ヤマグチ トシキ
山口 敏紀
消化器内科医長
医学博士
平成10年
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会胃腸科専門医・指導医
消化管(食道・胃・小腸・大腸)
イマガワ ヒロキ
今川 宏樹
消化器内科医師
医学博士
平成14年
日本内科学会認定内科医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化管学会胃腸科認定医、暫定専門医、指導医
カプセル内視鏡学会認定医
H.pylori(ピロリ菌)感染症認定医
消化器内科一般
カプセル・ダブルバルーン内視鏡
小腸診療
ヘリコバクターピロリ
ニシムラ トモユキ
西村 朋之
消化器内科医師
平成24年
日本内科学会認定内科医 消化器内科一般
ミヤサコ ユキ
宮迫 由季
消化器内科医師
平成26年
日本内科学会認定内科医 消化器一般
スミダ ユキ
隅田 ゆき
消化器内科医師
平成26年
日本内科学会認定内科医 消化器一般
タカサゴ タケシ
高砂 健
消化器内科医師
平成26年
  消化器一般
ミウラ リョウイチ
三浦 崚一
消化器内科医師
平成27年
  消化器一般

外来診療日割表

午後の診察は完全予約制となっています。

休診の場合がございますのでこちらでご確認ください。

消化器内科一般
診察時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 桑井
三浦
山口(敏)
山口(厚)
桑井
高砂
山口(敏)
西村
山口(厚)
宮迫
今川
午後         隅田

火・金 山口厚Dr(胆・膵)

PEGの増設、交換はレジデント

肝臓
診察時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 河野 高野 河野 高野  
午後 河野 高野 河野 高野  

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