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形成外科

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概要・特色

形成外科は特定の臓器(脳や心臓など)の病気を治療対象とする外科ではなく、全身のあらゆる部位の異常や形態変化を治療対象としています。この為、他の診療科と多くの境界領域を持っており、他科と共同で治療に当たることが多いのが最大の特徴と言えます。患者さんの中には、形成外科という診療科をまだ聞き慣れない方や聞いたことはあるけれど、どんな病気を治すのか良く分からないという方が多いと思います。
形成外科は主として、手術や外傷、加齢によって失われた機能の回復と生活の質(QOL:quality of life)の向上を目的とする専門外科です。
形成外科の治療対象は、組織の異常、変形や欠損などの「疾患」から疾患とは言えないが、ご自身が大変気にしている微妙な形状にまで及びます。

当科の特色

呉および周辺島嶼地域において、形成外科専門医が常勤する唯一の施設です。つまりこの地域において、患者さんが形成外科医を選ぶ自由は狭められていると言えます。
この状況の中、患者さんおよびご家族の信頼に十分にお答えし、ご満足頂けるよう、全力で治療に尽くすことをお約束します。
当院は中国地方のがんセンターであるため、腫瘍切除後の再建手術やがん治療に伴う有害事象(リンパ浮腫など)の治療に力を入れています。

診療内容・対象疾患

対象疾患

一般的に形成外科の診療対象は以下のように区分されます。

先天異常

外傷・熱傷及びその後の傷跡

腫瘍及び切除後の再建

美容外科

その他

ご覧のように非常に多岐に渡っているために理解が難しいでしょうが、平たくまとめれば、見てあるいは触れてわかる体表面の異常や変形、そして「普段からちょっと気になってはいるんだけど…」程度の軽微な異常まで、身体の外表面に関するあらゆる悩みが対象となります。
疾患によっては非常に稀なものであったり、現時点では治療の適応とならないようなものもありますが、どのようなアプローチが最善であるかを一緒に考えますので、気軽にご相談下さい。

治療方法のご紹介

リンパ浮腫について

リンパ浮腫とは、リンパの流れの障害によって手足がむくむ病気です。多くの場合、子婦人科領域の癌(子宮癌や卵巣癌など)、乳癌などでリンパ節を郭清された後に起こります。
現在のところ、リンパ浮腫を根本的に治す治療法はありません。リンパ浮腫の治療の中心は弾性ストッキングなどによる圧迫と、リンパマッサージ等の保存的治療です。当院では研修を受けた看護師2名がこの治療の指導を行っています。
また、リンパ浮腫に対する外科的治療としてリンパ管静脈吻合術という手術も行っています。顕微鏡下にリンパ管と静脈をつなぐことにより、リンパ流のバイパスを作り、浮腫の軽減、リンパ浮腫による蜂窩織炎の発生を予防します。
リンパ浮腫の治療において重要なのは、あきらめずに治療を続けていくことです。手や足がむくんでいるけれど、どこで診てもらえばよいか分からないといった方、是非診察にお越し下さい。

頭頸部再建について

頭頸部の癌には舌癌、口腔底癌、歯肉癌、咽頭癌、喉頭癌などがあります。この様な癌の切除にともなって、食事や会話の機能に重要な部分が失われます。頭頸部再建においては、この様な機能の低下を最小限に抑えつつ切除された部分をふさぐ事が重要になります。また、頭頸部は人間の最も目立つ部分であり、機能だけではなく見た目も重要です。頭頸部再建では、失われた部分を再建するために、体の別の部位から組織(皮膚、脂肪、筋肉、神経、骨など)を移植します。
当院では、耳鼻科や口腔外科と密に連携しながらチーム医療で治療を行っております。

皮膚癌について

ひとくちに「皮膚癌」といっても実はいくつかの種類があり、それぞれに適した治療計画が立てられます。一連の診断・治療・その後のフォローにおいて皮膚科との連携は必須です。
皮膚癌治療の主体は外科的切除であり、形成外科ではこの手術の部分を主に担当します。皮膚というのは体表面の組織です。切除範囲が大きくなればなるほど、当然ながら術後の変形・傷あとは大きくなり、どうしても患者さんおよび部位によっては周囲の人々の眼に触れ、その程度によっては患者さん自身の心を深く悩ませます。この変形・変化を最小限にとどめ、少しでもQOL向上に貢献する、ここにおいて形成外科の真価が発揮されます。とはいえ、なによりもまずは最小限の切除で済むべく早期発見・早期治療が重要です。少しでも「あやしいなあ」と感じる皮膚病変がありましたら、是非に皮膚科専門医の診察を受けられることをお勧めします。

眼瞼下垂について

眼瞼下垂とは上のまぶたが上がりにくく、目が開けにくい状態のことです。多くの場合、年齢と共にまぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)が弱くなり、この様な状態になります。生まれつきこの筋肉の働きが弱い事もあります。眼瞼挙筋に力が残っている場合は、この筋肉を短縮することで目が開けやすくなります(挙筋前転術)。眼瞼挙筋に力が残っていない場合、筋膜という薄い膜をまぶたに移植して、おでこに吊り上げて目を開けやすくします(筋膜吊り上げ術)。
また、皮膚弛緩症といって、年齢と共に上のまぶたの皮膚が垂れ下がり、視野をふさぐ事があります。この場合には皮膚の切除で視野が回復します。上記のような眼症状のある方は、ご相談下さい。

スタッフ紹介

氏名 職名・免許取得 専門医、認定医等 得意とする分野
ウエムラ タカヒロ
植村 享裕
形成外科科長
平成18年
日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
臨床研修指導医
形成外科一般
マナコ ケンスケ
真子 健介
形成外科医師
平成26年
  形成外科一般

外来診療日割表

午後の診察は完全予約制となっています。

休診の場合がございますのでこちらでご確認ください。

診察時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 真子 植村 手術日 植村  
午後 手術検査 リンパ浮腫外来 手術日 手術日 手術・検査

手術日 水曜日、木曜日午後

リンパ浮腫外来 毎週火曜日(14時から16時まで)

第2、4火曜日 午前 リンパ浮腫 新患看護

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