ページの先頭です。 ページの本文へ移動 メインメニューへ移動 サブメニューへ移動 フッターへ移動

ページの本文です。

呼吸器外科

現在のページ

ページ内メニューです。

概要・特色

呼吸器外科は、中国地方のがんセンターとして肺がんを中心とした悪性疾患、また呼吸器センターの外科部門を担当するため良性疾患を含めた胸部の外科的疾患の手術を幅広く担当しています。地域の中核機関として高いレベルの医療を地域の皆様へ提供できるよう鋭意努めています。現在、そのほとんどの症例で胸腔鏡を使用した内視鏡手術(胸腔鏡手術:VATSバッツ)を行い、できるだけ体への負担を軽くするために徹底した低侵襲手術を心がけています。主な疾患としては、原発性肺がん、転移性肺腫瘍、自然気胸、縦隔腫瘍、悪性胸膜中皮腫などです。年間150例前後の呼吸器外科手術、70から80例の原発性肺がん手術を施行し、これまでに約1000例を越える原発性肺がんの手術を経験しています。原発性肺がんに対する進行度別の治療成績を図に示します。

図 原発性肺がんに対する病理病期別手術成績(生存曲線)

グラフ

当科の特色

国立病院機構の主幹病院、地域のがんセンターとして、医療の質を担保するために以下の特徴ならびに近年の動向があります。

診療内容・対象疾患

診療内容

2012年の症例の内訳を表に示します。原発性肺がん、転移性肺腫瘍が対象疾患として最も多く、縦隔腫瘍、気胸がその後に続く頻度で、この割合はここ数年増加傾向です。

表 手術対象疾患(2012年)
原発性肺がん 87 胸腺腫 4 胸壁腫瘍 0
転移性肺腫瘍 18 縦隔腫瘍 6 膿胸 9
気胸 10 縦隔リンパ節腫大 3 その他 4
良性肺腫瘍 13 胸膜中皮腫 4 合計 161
炎症性肺疾患 1 胸膜腫瘍 2    

呼吸器外科の手術方法

高いレベルで手術の質を保ち、同時にもっとも体に優しい手術の施行をモットーとしています。画像装置の高画質化が年々進み、胸腔鏡手術に要する機器については最先端のものを積極的に導入しています。本年度からはハイビジョンシステムが2台追加装備されます。胸腔鏡手術を行う患者さんは年々増加し、見た目の傷の大きさだけでなく、早期の回復、術後の痛みの軽減により入院期間も大幅に短縮されています(写真参照)。肺がんの手術を受けられ、術後1週間以内で退院される患者さんも少なくありません。下記に疾患別の主な手術方法を紹介します。

写真 胸腔鏡手術の風景 手術は3人で施行、中央にモニター

原発性肺がんに対する手術

完全胸腔鏡下肺葉切除術(Pure VATS lobectomy ピュアバッツロベクトミー)

進行度IA期(リンパ節転移のない3㎝以下)の原発性肺がんに対する根治手術です。縦隔リンパ節郭清術も同時に施行します。胸腔鏡により胸腔内の画像を鮮明にモニターで確認できるようになり、開胸創は格段に小さくなりました。現在、世界中で施行されている肺がん根治術としては最も小さな傷で皮膚の切開はわずかに2㎝から4㎝程度の最新で最も体に優しい手術です(写真参照)。
現在までに100例以上の症例の経験を積んでおり、そのメリットを表に示します。術者はモニター画像だけを見て手術を遂行するため、肋骨と肋骨を開く操作はしない手術です。
そのため胸部外科では術後に生じる胸痛(術後創部痛、または肋間神経痛)が長年問題となっていましたが、この術式により大幅に改善されました。

写真 左肺がんに対するピュアバッツロベクトミー術後の傷の状態

表 開胸手術と胸腔鏡下肺葉切除術の比較
  従来の開胸手術 胸腔鏡下肺葉切除術
傷の大きさ 大きく目立つ 2㎝から4㎝ と小さい
美容的 劣る きれい
術後の痛み 強い 軽い
手術侵襲 大きい 呼吸機能の回復早い
術後入院期間 10日から2週間 5日から6日
出血量 200g以下 100g以下
手術時間 2時間から3時間 3時間から4時間
緊急時の対応 迅速に対応 時間がかかる
開胸移行 5%前後
胸腔鏡補助下手術(Hybrid VATS lobectomy ハイブリッドバッツロベクトミー)

進行度IB期以降の肺がんに施行される低侵襲性を目指した根治術です。やはり縦隔リンパ節郭清術も同時に施行します。従来30㎝ほどの開胸創により行われた手術も、現在はほとんどの症例が5㎝から12㎝の開胸創により手術が無理なく行われております(写真参照)。小さな傷から視野を確保しますが、必要に応じてモニターを見て手術します。腋の下を切開した場合には、術後の傷は立位ではほとんど目立ちません(写真参照)。

写真 右肺がんに対するハイブリッドバッツロベクトミー術後の傷の状態

合併切除を伴う拡大手術、気管支形成術

切除が一見困難に見える症例においても、さまざまな角度から検討し根治手術にチャレンジいたします。 進行肺がんで腫瘍の完全切除のために周辺臓器や大血管の合併切除が必要な症例や、気管支形成術(気道の再建)が必要な症例には、従来の15㎝から25㎝程度の標準開胸手術を行うことがあります。 術前に抗がん剤治療や放射線療法を加えてから切除する場合もあります。

胸腔鏡下区域切除術、胸腔鏡下肺部分切除術

肺がんの標準的根治術は肺葉切除ですが、それ以下の小範囲の切除となります。縮小手術として期待され臨床試験が行われています。現在のところは、早期の肺がんやご高齢などリスクが高いなどの症例に限って施行されています。

転移性肺がんに対する手術(胸腔鏡下肺部分切除術)

原発巣がコントロールされ、たとえ両側であっても肺だけの転移巣であれば、できるだけ切除します。

自然気胸に対する手術(胸腔鏡下ブラ切除術)

若年者の再発予防がもっとも大切なテーマです。最も再発危険部位である肺尖部や切離断端の補強を行い、良好な成績を得ています。

縦隔腫瘍に対する手術

左右の肺の間のスペースで,心臓や血管神経のある部分を縦隔といいます。

縦隔鏡検査(手術)

小さな縦隔腫瘍の切除、縦隔内のリンパ節の病理診断には非常に有用な方法です。短時間で終了し体に優しい手技で、当院では積極的に取り組んでいます。

胸腔鏡下縦隔腫瘍切除術

一般的に低侵襲手術として選択されます。

胸骨縦切開縦隔腫瘍切除術

心臓の手術のように胸骨を切開する術式で、縦隔の悪性腫瘍や重症筋無力症を合併する胸腺腫に対して施行されます。

悪性胸膜中皮腫に対する手術(一側胸膜肺全摘術)

胸膜ごと片方の肺を全部切除し、同時にリンパ節郭清術を追加する根治手術です。呼吸器外科の中ではもっとも体への負担の大きな手術です。抗がん剤や放射線の併用が必要と考えられています。

その他の手術

できるだけ胸腔鏡を併用し、胸壁への負担を軽減します。
外傷性血気胸の手術、胸壁切除再建術、横隔膜切除再建術、胸腔鏡下胸部交感神経遮断術(手嘗多汗症の手術)、漏斗胸の手術、などを施行しています。

周術期呼吸器リハビリについて

呼吸リハビリテーションとは呼吸器の病気によって生じた障害をもつ患者さんに対して、可能な限り機能を回復、あるいは維持させて、患者さん自身が自立できるように継続的に支援していくためのプログラムです。
当科では手術待機期間を最大限に活用すべく、積極的に取り組んでいます。

イメージ 呼吸器リハビリ支援プログラム

治療診療実績

2011年以降の研究実績:論文(筆頭のみ)

  1. Yamashita Y: Post-thoracotomy pain and long-term survival associated with video-assisted thoracic surgery lobectomy methods for clinical T1N0 lung cancer: a patient-oriented, prospective cohort study, European Journal of Cardio-Thoracic Surgery 2013; doi: 10.1093/ejcts/ext107
  2. Yamashita Y: Relationship between the Incidence of Methicilin-Resistant Staphylococcus Aureus Isolation and Consumption of Total Parenteral Nutrition under Management of a Nutritional Support Team, International Jounal of Health and Nutrition 2013 Vol4,No.2(page.x)
  3. Yamashita Y: Video-assisted thoracic surgery lobectomy for lung cancer: the point at issue. General Thoracic and Cardiovascular Surgery(2011.03)
  4.  Harada H: Multidisciplinary team-based approach for comprehensive preoperative pulmonary rehabilitation including intensive nutritional support for lung cancer patients, PLoS One, 2013 Mar, 8(3). E59566
  5. Harada H: Methylation of breast cancer susceptibility gene 1 (BRCA1) predicts recurrence in patients with curatively resected stage I non-small cell lung cancer. Cancer , 2013 Feb 15;119(4):792-8
  6. Harada H: Sequential mediastinal lymphadenectomy of an unknown primary tumor. Annals of Thoracic Surgery;2013 Feb;95(2):687-9
  7. Harada H: Implication of DNA methylation profiling in oral epithelium for lung cancer screening. ISRN Pulmonology;2012 Article ID 973203
  8. 山下芳典: 経鼻胃管による経腸栄養は嚥下性肺炎を誘発するのか? 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌;2011.12. 21(3):270-276
  9. 原田洋明: 術後30年以上経過後に再発した乳癌肺転移の2手術例 日本呼吸器外科学会雑誌; 2013 in press
  10. 原田洋明: 複数回の肺転移切除と副腎転移切除を施行した胃がん術後長期生存中の1例 日本臨床外科学会雑誌;2012.73(8):1960-1964
  11. 原田洋明: 高齢者肺がん手術における高用量BCAA投与を併用した術前呼吸リハビリテーションの試み 外科と代謝・栄養;2011 04. 45(2), 85-88

意見、ご質問がございましたらご連絡下さい。
医師の方へ:胸腔鏡手術の見学できます。
事務局・ご意見箱:kokyukigeka-mc@kure-nh.go.jp

スタッフ紹介

氏名 職名・免許取得 専門医、認定医等 得意とする分野
ヤマシタ ヨシノリ
山下 芳典
臨床研究部長
呼吸器外科科長
治験管理室長
国際交流室長
広島大学医学部臨床教授
医学博士
昭和57年
呼吸器外科専門医
日本呼吸器外科学会指導医
日本胸部外科学会指導医
日本外科学会指導医・専門医
日本消化器外科学会指導医・専門医
日本消化器病学会専門医
日本臨床腫瘍学会暫定指導医
日本静脈経腸栄養学会指導医
日本がん治療認定機構暫定教育医
日本呼吸器外科学会 胸腔鏡手術インストラクター
広島大学臨床教授
日赤広島看護大学非常勤講師
肺がん、自然気胸、縦隔腫瘍
胸腔鏡手術(VATS)
術前後の抗がん剤治療
臨床栄養管理
ミムラ タケシ
三村 剛史
呼吸器外科医長
腫瘍統計・疫学研究室長
平成11年
呼吸器外科専門医
日本外科学会専門医・認定医
日本がん治療認定機構認定医
肺がんCT検診認定医
呼吸器外科一般
胸腔鏡手術(VATS)
カギモト アツシ
鍵本 篤志
呼吸器外科医師
平成25年
  呼吸器外科一般
乳腺外科一般
ミヤモト タツヤ
宮本 竜弥
呼吸器外科医師
平成26年
  呼吸器外科一般

外来診療日割表

午後の診察は完全予約制となっています。

休診の場合がございますのでこちらでご確認ください。

診察時間 月曜 火曜 水曜 木曜 金曜
午前 三村
(中皮腫外来)
  三村
(気胸外来)
山下
鍵本
 
午後 山下     宮本  

手術日:全日 火曜日・金曜日

月曜日・木曜日 山下 初診のみ

サブメニューです。

MENU

  • 休診のご案内(各診療科の休診日 毎月更新)
  • 交通アクセス(当センターをご利用の方々へ)
  • 無料送迎バス(呉駅と呉医療センター間)

ページの先頭へ